M.N.さん

GMAT(R)勉強開始するタイミングで、日本を半年近く離れる事になった。オンラインでGMAT(R)指導を受けられる選択肢の中で、会社先輩からのアドバイスやインターネットブログ等の口コミを参考に、濱口塾が一番良いと感じた。

基本情報

●留学形態:社費
●IELTSスコア:TOTAL(7.5)Reading (8.5) Listening (8.0) Speaking (6.5) Writing (6.5)
●最終GMAT(R)スコア:700 V(34)、M(50)
●合格校:Harvard Business School

海外MBA留学を目指したきっかけを教えてください。

商社に勤務し、下記の点に不満・不安を感じ、MBA留学を考える様になった。
・経験の偏り:商社でトレーディング業務を3~4年近く行っていた中、自分のビジネスパーソンとしての成長に偏りがあると感じたと共に、部の先輩方を見て、このままでは自分は一生トレーディングに従事してキャリアが終わるのではないかという不安があった。
それは自分が生涯かけて行いたい仕事ではない為、キャリアチェンジ選択肢の一つとしてMBAを考える様になった。
・自身のキャリアを自分で描けない:その様な中で、上司や会社にかけあい、他部署への異動や同部署内他の業務への担当替えを何度も希望したが、部の人繰りの都合もあり、(当然と言えば当然だが)長い間受け入れた貰えなかった。
企業で務める上で、会社の人事権に全く交渉力が無い(自身が圧倒的に弱い)事を感じた為、MBAを取得し、自分の力で人生のキャリアを描くべきだと考える様になった。
・限定的な国際経験:学生時代から世界中を旅行し、真の国際人となりたいと思い総合商社に入社した。業務内容は国際的であったが、文化や組織は良い点も悪い点も完全に日本の会社であり、違う経験をしたいと思う様になった。
これらに加え、もともと留学に憧れがあった。キャリアを超えて、人生経験として留学をし、様々な国籍・価値観・バックグラウンドの人々との交流を通じ、視野を拡げたいと思った共に、世界中各国に生涯の友人を作りたいと思った。
上記がきっかけであるが、エッセイ等で自身の考えを深堀り、MBAについてもリサーチする中で、MBAに行った理由としては、Impact Investmentのキャリアを描くためのキャリアチェンジ、と明確になった。

濱口塾又はGMAT(R) MBA.Jpを利用したきっかけを教えてください。

GMAT(R)勉強開始するタイミングで、インドネシア研修駐在のため、日本を半年近く離れる事になった。
オンラインでGMAT(R)指導を受けられる選択肢の中で、会社先輩からのアドバイスやインターネットブログ等の口コミを参考に、濱口塾が一番良いと感じた。
具体的には、質問がある場合に濱口先生が直接相談に応じて下さる点、TOEFL・GMAT(R)・エッセイ・レジュメ・受験相談などを一貫して同じ人(濱口先生)に相談できる点、GMAT(R)指導に定評があった、の3点。

留学先や志望校をどのように決定したか教えてください。

欧米15校近くをビジットした中で、HBSのクラスディスカッションと雰囲気に圧倒的な衝撃を受け、HBSが単独第一志望となった。
ビジットした際、他の学校は「明日からクラスに来てくださいと言われても、(事前に課題やれば)やっていけそうだな」という印象を受けたが、HBSだけは「絶対に無理」と思った。このクラスで生き残る為には、英語のリスニング・スピーキングのみならず、議論についていき、自分の意見を纏めて、簡潔に内容ある意見を発信する力、度胸、全てが圧倒的に足りないと感じた。それと同時に、この環境で生き残れる様な能力を身に着けたいと考えた。
これに加え、下記の軸もあった。
1、アメリカ:留学前1年間、会社のAI/IoT推進室という部署で働き、テクノロジー関連新規事業立上げやデジタルトランスフォーメーションを行う中で、アメリカの偉大さを痛感した。Microsoft、GAFAはじめ時価総額Top10ほぼ全てアメリカ企業。過去10年世界を変えたイノベーションはほぼ全てアメリカから来ており(インターネット・スマートフォン・AI/IoT)、今後10年もほぼ全てのイノベーションはアメリカ(とおそらく中国)から来ると考え、その様な場所で学びたいと感じた。またより深く、過去100年殆どのタイミングでアメリカが世界経済とテクノロジーイノベーションをリードしているが、この国の人の考え方・文化・社会の仕組み、どの様な点がその様な圧倒的な地位をもたらしているのか、興味があった。
2、Social business:Stanford GSBやYaleがこの点力を入れているが、様々な学校にビジットした結果、どの学校もSocial business(impact investing)を学び経験する機会とネットワークは十分にあり、後は自分次第と思う様になった。

勉強開始から志望校合格までのタイムマネジメントについて教えてください。

終わってみれば、平均して平日2~4時間(業務後)、休日8~12時間程度の勉強を3年半近く続けた、、(GMAT(R)700が出る迄)。
2013年9月 TOEFL初受験80点(R18 L20 S22 W20)
~その後TOEFL勉強に専念し、約1か月に1回の頻度でTOEFLを受験
2014年9月TOEFL最高点 99点(R26 L24 S23 W26)を取得したものの、スコアが安定しない
2014年末 GMAT(R)勉強開始(YESに通い始める)
2015年2月~8月 インドネシアトレイニー派遣 GMAT(R)勉強中断
2015年9月 IELTS初受験6.5点(R7.0 L7.0 S6.0 W6.0)、GMAT(R)勉強再開
2016年5月 GMAT(R)1回目610点(Math 50, Verbal25)
2016年6月 GMAT(R)2回目610点(Math 49, Verbal28)
2016年8月 GMAT(R)3回目620点(Math 50, Verbal28)
2016年10月 GMAT(R)4回目620点(Math 50, Verbal28)
2016年12月 GMAT(R)5回目700点(Math 50, Verbal34)
※5~10月は35時間/週近くGMAT(R)勉強に時間を費やし続けたが、全く点が伸びなかった。10~12月はGRE対策に変更し、GMAT(R)勉強を殆ど行わなかったが、GMAT(R)の点数が伸びた。
2016年12月 IELTS 7.5点
2016年12月 ビジネススクール社内選考合格
2016年12月 エッセイ及びインタビュー練習着手
2017年3月 エッセイ骨子完成
2017年1~3月 受験カウンセラーやオンライン英会話でインタビュー練習
2017年5月 キャンパスビジット (GW+有給の計14日間で欧米14校訪問)
2017年5~8月 母が心筋梗塞で倒れ、看病 
年9月中旬 1st round出願(Stanford, MIT, IESE)
年11月 MIT・IESE面接
2017年12月 MIT・IESE合格
年1月初旬 2nd round出願(HBS, Haas, Kellogg)
2018年2月 Haas・Kellogg面接
2018年3月 HBS面接
2018年3月 HBS・Haas合格(Kelloggは結果受領前に辞退)
→MBA受験準備を始めてから合格まで約4年半が経過。

MBA留学を目指す受験生への勉強方法アドバイスをお願いします。

・TOEFL又はIELTS

・対策総論
帰国子女であれば過去問演習(過去問5~10回分くらい?)と単語学習のみで、3か月程度で105点以上突破可能。純ドメ受験生で、単語を一通り覚え、過去問を数回解いても点数が安定せず100点を超えない場合は問題演習を中断し、日々のリスニング強化(毎日TOEFLのリスニング問題を複数解き、スクリプトを確認する)と、GMAT(R)・バーバルパート勉強に移行すると共に英語読解力強化勉強(添付資料ご参考)に時間を割いた方が良い。
なおTOEFLはリスニングパートのみならず、スピーキング及びライティングパート内にもリスニング問題がある為、リスニング中心の試験といえる。
・単語
 高得点取得の為に単語力は必須。市販のTOEFL用単語帳を購入して丸暗記した。「平日1日50 words、土曜1日100words覚え、日曜は1週間分の総復習」、「毎日単語を覚える前に前日単語の復習から始める」、などルールを設定し、筋トレの様にひたすら反復・継続する作業。
・Reading
 単語を覚え、問題傾向に慣れれば、英文読解基礎が身に着いている人は20点台後半で安定する。そうでなければ、20点前半~後半でVolatileになる。その場合は、総論部分上述の通り他のアプローチをした方が良い。GMAT(R)のバーバルパートで読解力を鍛えれば、TOEFLのReadingは特段の対策をしなくとも30点近くで安定する様になる。
・Listening
 これも、帰国生等でない場合は、上述の通り基礎訓練をした後、問題演習を行えば20点台後半で安定する。Listeningは人によって得意不得意あり、不得意な場合は点数安定まで1年近くかそれ以上要するので注意。
・Speaking
 発音に自信がある人や帰国生は特に対策しなくとも簡単に20点台後半に行く。日本人純ドメ生は、問題傾向に慣れ、テンプレートを上手く使い、良い回答が出来る様になっても23点程度が上限。23点までいけば、それ以上は勉強時間と結果が相関しないので、あまり深入りしない方が良い。
・Writing
 Independentは文量と内容の具体性が重要。具体例などを盛り込んだ上で、500words程度書ける様になればGood評価で安定する。
 Integratedはリスニング問題。リスニングで話されている全ての点を網羅した回答を書ければGood評価になる。

◎IELTS

  TOEFLと同じく単語対策を行った上で過去問演習(過去問5~10回分程度)を行った後も点数が安定せず7.5点に到達しない場合は、TOEFL総論部分に上述の通り、英文読解力強化とリスニング強化に時間を割いた方が良い。IELTS問題はTOEFLよりも簡単かつ素直な問題が多いので、上記以外の対策は不要と思料。

・GMAT(R)

・全般
 GMAT(R)攻略のストラテジーは、Math50点安定、CR・RCを7割近い正答率で安定させた上で本試験を複数回受験し、運の要素が高いSCの点数が出るのを待つ。CR・RCを安定させる為には、英文読解基礎力の構築が最重要且つ最短の道。4回ほど受験しても点数が出なかい場合は、GRE勉強に切替えた方がベター。下名の場合、GMAT(R)初回受験から4回目受験までに月140時間x6ヵ月近くを投入したが、明らかに英語力が上昇している手応えあったにも関わらず、点数はずっと600~610点(Math49~50点、Verbal25~28点)。GRE単語勉強に切替えた1ヵ月後、GMAT(R)勉強に1ヵ月間全く手を触れずに記念受験した5回目で突然700点が出た(Verbal 34点)。複数のGMAT(R)経験者と話す中で、「GMAT(R)をある程度勉強した後に、少し熟成期間を置いて受験して点数が出る人が結構いる。この現象は、勉強した内容がある程度抜けた後の方が、SCの選択肢判断で執着と迷い少なくなり、全体的にリズムが良くなる為ではないか」との話になった。
 
・SC
 SCの勉強を行うことは英文読解基礎力の訓練に繋がる。但しSCはテストとして、運の要素が高く、一定の基礎を抑えた後は勉強時間と成果の相関が低くなる為、深入りしない方が良い(教材を一通りマスターし、過去問を数回行った後は、その内容の復習以外は時間を掛けない方が良い)。SCは問題の回答を5選択肢の中から、相対的にベストなものを選ぶのだが、5個の選択肢の内、△が3つ、×が2つという場合が多くある。△間での優劣判断が極めて難しく、その結果2~3択の中からほぼ当て勘での回答となる事が多かった。下名は世間で入手できるGMAT(R)過去問10年分とGMAC社が発行する問題集(Question pack)を全て網羅し、20周近く反復し完璧にし、また濱口塾以外のSC予備校も通ってみたが、この感覚は変わらなかった。SCが斯様なテストであるが故に、GMAT(R)は英語ネイティブの秀才達の間でも800点満点中730点が平均、且つ満点者は年間2~3人しかいないというテストになっているのでは、と思った。一方、一定の基礎を抑える迄の勉強は重要。SC対策は、文構造解析、文法ルール、イディオムの暗記が主な対策となるが、覚えるルールとイディオムが多い為、一度SC対策を始めた後は毎日勉強し続けないとルールを忘れていくので要注意。点数が出るまでランニングマシーンの上で走らされ続ける様な感覚に陥る。
 
・RC
 非常に難しい長中文英文読解。英文読解力を高めれば、初中級レベルの問題は高得点で安定する。
 
・CR
 論理クイズであるが、実際は英文読解問題。論理自体は濱口塾教材で慣れればそれほど難しくないので、問題文と選択肢を正確に理解出来れば、割りと高い点数で安定する。逆に少しでも英文理解が不十分であると(修飾語がかかっている場所を間違える等)、時間が掛かる上に正答率が非常に低くなる。
 
・Math
 濱口塾問題演習とマスアカデミーを3~5周し基本をマスターした後に、GMAT(R) PrepやQuestion pack等の公式問題を基にGMAT(R)的なひっかけ問題の傾向を掴み、ケアレスミスを無くす事に注意すれば50点近くで安定する筈。GMAT(R)各セクションの中で、最も勉強時間対効果の相関が高い科目。ケアレスミス防止の為には、ケアレスミスした問題と理由をリストアップするノートを作成し、試験前に何度か見直す事が有効。
 
・AWA
 記述問題。問題内容は簡単、且つアドミッションプロセスであまり参考にされていないので、濱口塾テンプレートを覚え、Prepで問題の雰囲気を掴んでおく以外に特段の対策は不要と思料。

・IR
 Mathの様な問題、CRの様な問題、グラフを見て分かることを回答する問題の3つから構成される。よってMathとCRの勉強をしていれば、IRの追加対策は不要と思料。回答時間が足りなくなる事が多いので、投入時間対成果の観点から、英語力があまり必要とされないMath系およびグラフ系の問題に十分な時間を配分し、CR系の問題は2分程考えて分からなければ捨てた方が良い。

・Essay

エッセイは、Stanford GSBのWhat matters most to you(あなたにとって最も大事な事は何か?)の回答を日本語で作成する事から始めた。コンテンツは日本語で詰めた上で英訳する事が重要と思う。エッセイ内容を掘り下げる行為は、哲学の様に一つ一つの言葉の定義を確かめながらその意味を掘り下げたり、抜け漏れを見つける作業であるため、特に純ジャパは日本語で行った方が間違いなく効率的かつ思考が深まる。エッセイのスタイルとしては、基本的には「自分の生い立ちや幼少期~小学生の経験により、自分は〇〇という価値観が形成され、その価値観を持って大学時代・First career・2nd careerで~いう挑戦をしてきた。その延長線上に~という挑戦を将来成し遂げたく、その為にはMBAが必要。」というストーリーが米国人に鉄板受けするストーリー構造と考えてよいと思う。Steve JobsがStanfordで行ったスピーチ、Barrack Obamaが州議員時代に行ったスピーチ、Jeff BezosがPrincetonで行ったスピーチをYou Tubeで見て貰えば言わんとしている事が分かると思う。
またアプリケーションの中には、Essayに加え、Small boxと呼ばれる短めの問いが5~10個/校ある。業務上チャレンジングであった事や、業務外の活動について200~400charactersで回答させるものだが、数が多く時間が掛かるので要注意。エッセイで書いた内容とリンクさせたり、エッセイで書ききれなかった事を書く場として使えるので、これも併せて濱口先生やマシューに相談した。

濱口塾又はGMAT(R) MBA.JPを利用した感想・コメントをお願いします。

以下の点で大変満足しております。ご指導ありがとうございました。
1、勉強内容・項目が体系的に整理されており、それに沿った過去問演習が出来る様になっている為、理解しやすい。特にGMAT(R)。
2、オンライン・自宅で勉強出来る為、非常に効率が良い。
3、つまずいた時に濱口先生に相談が出来、アドバイスを頂け、精神的安定につながる。

受験生へのメッセージがあれば、お願いします。

受験期間を振り返れば、同じタイミングでMBA受験勉強を始めた仲間が何人も先に留学し、スコアメイクは全く思い通りに行かず、業務もトラブル対応(コンタミ事故等や規制変更対応等)が何度も発生し、また母が2度心筋梗塞となり一時危篤となる事もあった。多くの大変な事があったが、最も重要な事は、何が起きても絶対に絶対に絶対に諦めない執念に近い意志と覚悟を持って、成功するまで淡々と努力を継続する(アプローチも改善し続ける)事、そしてそれを応援してくれる環境がある事(家族・職場等)と感じます。
ある程度まで行ったらGMAT(R)のSCは運だと考えて良いと思います(私見ですが)。腐らずに頑張ってください。